「コクリコ坂から」の挿入歌「紺色のうねり」の歌詞。311、原案の宮沢賢治、偶然。

「コクリコ坂から」を観にいって見事にハマってしまいました。

挿入歌のひとつに「紺色のうねりが」があります。
曲は、校歌とか寮歌みたいな感じの古い合唱曲の雰囲気です。

紺色のうねりが 飲みつくす日が来ても
水平線に 君はぼっするなかれ

我らは 山岳の峰々となり
未来から吹く 風に頭をあげよ

紺色のうねりが 飲みつくす日が来ても
水平線に 君はぼっするなかれ

という歌詞です。

映画は1963年の設定ですが、この歌詞は地震や津波を連想させます。

紺色のうねり。テレビで何度も見たのはたしかに紺色にも見えなくはないです。

「君は没するなかれ」「我らは山岳の峰々となり」というのは祈りみたいに聞こえます。映画を見ながら、すごい曲だなと思いました。

収録は、2011年の3月11日よりも前に行われたという話もありますが、ちゃんとした出典は見つけられませんでした。

もし、津波の前に書かれたとしたら、「紺色のうねりが飲み尽くす」という歌詞が書かれたのは偶然でしょうか。どうしてその言葉をこの映画に入れたのでしょうか。映画の流れの中に、海は出てきたとしても紺色のうねりは関係のないものだと思います。

この曲が3月11日よりも前に書かれ、収録が行われて、地震の後に映画が公開されたのは偶然なのでしょうか。

曲自体にについて調べると、作詞は宮崎駿/宮崎吾朗、原案は宮沢賢治だそうです。
上掲の一番の部分は、宮崎駿だそうです。

原案となった宮沢賢治の詩は、「生徒諸君に寄せる」という題名のもので、母校の冊子への寄稿文として書かれたもの(未完、未掲載。戦後、再構成後、『朝日評論』という雑誌に掲載された)だそうです。

(ところで宮沢賢治の出生年は、1896年で明治三陸地震(wikipedia)の年、没年は1933年で昭和三陸地震(昭和三陸地震)の年です。)

朝日評論

以下は、『生徒諸君に寄せる』の一部です。

諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君は此の地平線に於ける
あらゆる形の山嶽でなければならぬ

この、元の詩を見てすごく不思議なのは、この詩の中には海や波の表象が無いことです。「紺いろの地平線が膨らみ高まる」なのです。膨らんだ地面というイメージを受けて、その中に没するのか、あるいは山嶽として存在するのか、ということですよね。海のイメージはないです。

「膨らみ高まる」は地震みたいなものにも読めない感じがします。もっと比喩的な何かで、埋没せずに山のようにいなさいと「生徒諸君」に伝えようとしているように読めます。

一方の宮崎駿による歌詞の方では、「飲み尽くす」とか「水平線に没するなかれ」とかになっています。不思議ですね。

立教新座高等学校の校長先生のメッセージ

さて、全く関係ないですが、立教新座高等学校の校長先生の「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。」という文章を思い出しました。こちらも以前話題になっていましたが、ぜひ。

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“「コクリコ坂から」の挿入歌「紺色のうねり」の歌詞。311、原案の宮沢賢治、偶然。” への 2 件のフィードバック

  1. 本当に良い詩ですよね。
    先日、TVで放映されたコクリコ坂からを偶然見ていて、僕もこの歌にはまってしまいました。
    ロマンを感じる詩だなあと思いました。

  2. 天の釣り船さん

    こんにちは。ほんとスゴイですよね。僕はコクリコ坂がジブリ映画で一番好きかもです*(^o^)/*

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