WordPressのコミュニティに参加することになった経緯と得たもの

WordPress Advent Calendar 2011の13日目担当の@shinichiN(西川伸一)です!こんにちは!

昨日のWPer熟読必須の@kzextremeさんのWordPress ループ&クエリーのモヤモヤを解消しよう!という記事からバトンをいただきました。

この機会に、僕がこれまでにどのように勉強して、WordPressのコミュニティにどのようにして加わり、お世話になって来たのか、何を得てきたのかについて書きたいと思います。

先日開催されたWordCamp東京2011では、会場係とボランティアへの連絡係りをつとめました。その過程で、ボランティアの方々にイベントの運営(つまりボランティアのコミュニティ)に、どのようにスムーズに加わってもらうか、ということについて反省がかなり出ましたので、自分のケースを振り返ってみたいと思います。(反省点については、「WordCampTokyoの運営もオープンソースにする」にまとめています。)

個人的な話が多くなってしまいますが、WordPressとそのコミュニティへの感謝も込めて、書かせていただきますm(_ _)m。

初めてのhtml/cssから2年が経ちました

僕はもともと文学部ですし、Webとは無縁に過ごしてきました。

仕事も、紙モノやWebサイトの受注→発注の間に立って調整するような仕事をしていました。

Webに触れるようになったきっかけは2年前、所属していた会社でうまくやっていけなくなったことです。

「これからWebの制作をする!」と一念発起というか追い込まれてというか、「しばらく無収入になるよ」と身重の妻に伝えました。

それから、「誰でもできるウェブ制作」的な本を買ってきて、毎日ファミレスに行ってhtmlファイルを作って、ブラウザで開いてみたり、cssファイルを作ってみたり、IllustratorやPhotoshopの勉強本を1ページ目からやってみたり。

初めての仕事は、母に紹介してもらった柊舎というバレエの衣装制作会社のサイトで、20万円。そのうち10万円を友人に渡して、「作業は僕がやる。全部教えて」というものでした。

初めてのWordPress!

WordPressとの出会いがなんだったかは忘れちゃいました。

一番最初に買ったWordPressの本は、下記の本でした。今はもう3.3が出ようかという時期なので絶版です。

これから買う人は、以下の3.x対応のものを買ってください。

この本には、当時のデフォルトテーマだった、Defaultと、Classicのソースコードが全部書いてあり、ソースの中に解説が書いてありましたので、僕はとりあえず一行目から全部読む、というのをやりました。

それから、はてなにブログを作って勉強したことを全部アウトプットするというのを延々やっておりました。
new-1の日記 > ワードプレスカテゴリ

この、勉強したことをそのまま全部アウトプットする、というのは今もあんまり変わっていません。当時の読者は1日5人くらい(うち一人は妻)。Twitterも50人くらいのフォロワーさんしかおらず、WordPressの人たちとも繋がってなくて、この頃のブログは、僕の苦境を知る友人に対して「僕は成長している!多分大丈夫!」ということをアピールする目的が主でした。あと、どこかに発信して記録を残しておかないと、不安でしょうがなくなるというのもありました。

この頃は、「海外では買えない商品を日本のECで探して、翻訳して掲載。売れたら買ってきて送る。支払いはペイパルのみ」という、なんともグレーゾーン(アウト?)で手間がかかって儲からないサイトを作ってました。(今はもうないです。)

上記の本に、if文の書き方、変数について、というのが書かれていたので、その辺りを参考に作っていました。この頃はまだ、「テーマの簡単な作り方」といった分かりやすいドキュメントはなく、コデックスとDefaultテーマをいったりきたりして作っていました。

ちなみに出来上がったサイトで初めて売れたものは、5千円くらいの下駄で、イギリス在住の中国人の方が買ってくれました。最初の受注はものすごく嬉しかったです。たしか1万5千円くらいで売りました。暴利ですね。。

この頃から、Forumで質問をすることが増え、@kzxtremeさんにたくさんのことを答えてもらっていました。

僕が初めてForumでした質問は、「サイドバーのhtml編集方法」というとてもシンプルなものですね。ぜんぜん分かっていなかったことが分かりますm(_ _)m。

WordCamp横浜

仕事でサイトを5つくらい作りきった頃に、WordCamp横浜が開催され、そこに参加したのが他のWordPressユーザーに実際に会ったきっかけです。

友人の実家のウェブサイトにWordPressを組み込んだ時に導入したWelcartの作者さんがライトニングトークをしていて、「WordPressのみなさん、ほんとありがとう」って言ってたのが印象的で、そのあと話しかけたりして、、でも、WordPressのコミュニティに参加するのはもっとずっと後のことでした。

それから、印象的なセッションとしては、高山一登さんが、WordPressとPHPを使って「子育て日記をクローズドなパスワードで守られた環境で作る」というのをやってました。娘が生まれてちょっと経ったころだった僕はその場でドメインを取って、同じようにクローズド家族ブログを作り、今も続いています。

WordBench初参加

その後、クローズドなブログをサービス化してみんなに提供できるようになったらいいのにな、と思っていろいろ情報を探していたところ、WordPress3.0から加わったマルチサイト機能を知り、一人で勉強していたところ、WordBench埼玉でマルチサイトについての勉強会が開かれるという情報をどこからか知り、参加しました(コメント欄に僕の参加表明があります)。

ここで、今もお世話になっているWordPressのコミュニティの人たちに初めて会いました。

上記、子育て家族のためのブログ・SNSサービス、「ころぐ」というサービス名で、今日リリースしました!

twitterでいろいろ教わり始める

[blackbirdpie url=”http://twitter.com/#!/shinichiN/statuses/71428391047413760″]

これは、WordPressのマルチサイト機能を利用して、子サイトをクローズドな環境(閲覧にパスワードが必要)にしたとしても、画像の直リンクを知られると画像が見えてしまう、という問題を解決できずに困っていたところ、@khoshinoさんと@jim0912さんがちょうどそんな会話をしていて、それに参加する形で質問をカブさせてもらい、その後数時間にわたって、いろいろ教えてもらった時のツイートの一つです。

エラーが出たら伝える→コードを3行書いてもらう→エラーが出るので以後繰り返しというのをやってもらいました。

(無事解決して、フォーラム » マルチサイト » 会員制サイトで子ブログの画像が直リンクで見られてしまうのを防ぐ方法に、教わった方法をシェアしています。

以下は、教わり始めて数時間後の僕のツイートとそれに値する@jim0912さんのお答えm(_ _)m。

その後、理由は忘れてしまいましたが、@khoshinoさんの事務所に意味もなく遊びに行ったり、KDDIで実施されたCMSカフェに参加したりして、少しずつ顔見知りになってお話をすることが増えて行きました。

運営側に参加する

今年の7月30日、WordBench東京(3.2リリースパーティー)が開かれる事になり、その運営に参加させてもらいました。どこかの告知文で「手伝ってくれる人はここで手を上げて」と書いてあり、実際に「こんにちは!お手伝いさせてください。二次会の店のリサーチ、予約、1次会後の誘導などやりです。よろしくです!
」と書き込んだのがきっかけでした。

その時に、@uetsuharaと一緒に懇親会係・2次会係に任命されて、いろいろやったのがきっかけとなり、WordCampTokyo2011の運営Backlogにアサインされる、という流れの端緒が生まれました(ありがとう@uetsuhara)。2次会の人数が思ったよりも少なくて、2次会参加者の皆さんに500円ずつもらって歩いた@uetsuharaの勇姿は忘れません。

WordBeachとWordCamp

昨夏開催された、WordBeachに参加して、東京ではない場所のWordPressの盛り上がりを目にしました。運営者が楽しそうで、コンセプチュアルなイベント運営も魅力的でした。
また、WordBeachは1泊2日の合宿形式となっており、@jim0912さんを捕まえて質問攻めにして分からないところをいくつも解決してもらった様子などは、WordBeachに参加してきました!にまとめています。

9月のWordCamp神戸にも参加し、600名を超える参加者がいるのを目の当たりにして、WordPressが本当にドンドンと、僕を含めていろんな人達を引き寄せ、広がっていく様を実感しました。

WordCamp東京

その後、WordCamp東京の運営に関わることになりました。その動機は、一人ではとても続けられなかった勉強を支えてくれたWordPressのコミュニティに何かお返しをしたいという気持ちと、もっと混ぜてもらいたいという気持ちでした。

ボランティアで関わるというのは本当に大変でしたが、期待通り面白かったですし、仲良くしてくれる人が増えました。

得たもの

WordPressのコミュニティと関わるようになってよかったことは、いろいろあります。

例えば、分からないことがあって悩んでいたら、誰かが教えてくれるかもしれません。セキュリティについて不安があって質問すると教えてもらえるかもしれません(参考1参考2)。

それから、TwitterやFacebookの友人を通じて、色んな情報が入ってきます。WordPressで開発をしている人が迷っていることをつぶやいてそれが解決される過程を目にしたり、すごい人達が新しいTipsをブログにアップしたりするものも、だいたい逃さず読むことができます。

また、フリーランスとして活動している人たちから仕事の仕方や仕事の作り方の面で強く影響を受けました。どこからそんなに仕事をみつけるのかというくらいにガンガン受注しまくる人、受注した仕事を周りのフリーランサーをチームにして捌き続ける人、WordPressと他のものを組み合わせて魔法のようにお金を生み出す人など、ほんとに個性が強くてヤバイです。

個性が強くてヤバイのは、フリーランサーとは限らず、こういう活動に関わる人は皆さん一筋縄ではいかない自分の意見、自分のやり方、自分の稼ぎ方を持っています。他のCMSに詳しかったり、他の言語に詳しかったり法律に詳しかったり、さらにはなんでも知っていたりとか。。

技術的なこと、WordPressでのサイトの実現方法に関しては、ぶっちゃけて言えばひとりでも出来るでしょう。プログラミングが得意だったり、勉強しまくったりすると出来るようになると思います。なので、やっぱり参加して得た一番のものは、上記のような面白い人たちと友だちになって、いろいろ教わったり、間接的に影響を受けたりして知見が広がっていく、過程そのものの楽しさであリます。

WordPressって、実体としてはwordpress.orgが配布している数百のファイル群なのですが、僕がこんなにWordPressが好きになったり、勉強しちゃおうと思ったり、もっと言えばこのファイル群に関するイベントに数百人が参加したりということは、WordPressのソフトウェアとしての便利さと、それを開発したりプラグインを作ったり技術をシェアしたりする人々、コミュニティが両輪となって機能しているのだと思います。

まとめ

今後、多くの人たちがWordPressを使ったりする中で、ひょっとしてイベントに参加したり運営に加わることになるかもしれません。

僕は、ボランティアの方々への連絡係りも兼ねさせてもらっていて、「今後も運営に参加したい!」と言ってくれている人たちもおり、やりとりを重ねるうちに、今までのことを思い出したので、今回の記事を書かせていただきました。

WordPressに触れ始めて2年弱、WordBench埼玉に参加してコミュニティ運営者と初めて会ってから約1年しか経っていないとは思えないのですが、濃密な時間をありがとうございます。

もっといろんな人達が加わって、より楽しい場所になるようにしていきたいと思ってます。

これからもよろしくお願いします。

AdventCalendar、明日は@hirohiro1872さんです!

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