WordPress導入を提案するときのハードルと資料と事例集

WordPress導入を提案するときのハードルと資料と事例集

WordPressを提案するときの問題

WordPressロゴ

WordPressは便利ですごいし賢いし、安いし速いし安全なんだけど、それを企業サイトに導入することを提案するとなると、まだまだ簡単には受け入れてもらえないことが多いです。

企業サイトやキャンペーンサイトを仕事で作ることになって、WordPressを導入しようと提案すると、企業の担当者から、

ん?わーどぷれす?なにそれ、大丈夫?

と言われることがあります。
WEBに長く携わっている担当者の方でも、意外と知らないことが多いので、きちんと練られた説明が必要です。

では、この「大丈夫?」というときの不安とはどんなものか、そして、どうすればそういう不安を払拭できるのか、大体以下のようなことだと思います。

未知のものに対する漠然とした不安
だれだって、知らないものに対しては警戒感を抱きます。名前を聞いたこともないひとが多いのが現状ですので、きちんとした紹介が必要です。
「ブログシステム」という言葉に対する誤解
「簡単に更新できる」ということを強調するつもりで、「ブログシステム」という言葉を使うと、「え!?ブログ?しょぼくないですか?」という反応をされることがあります。
ブログは個人の日記のためもの、タレントがやってる、ライブドアが作ったやつ:(、という認識が一般的です。ここはやはりCMSと言いましょう(笑)。
「オープンソース」に対する不安
日本の会社では、「オープン」という言葉に対して拒否反応がありえます。
「オープン=管理されてない」という感じでしょうか。
世界中の人達がみんなで力を合わせて作る、インターネットにはそういう歴史があってウンヌンと説明しても、「???」とより不安になってしまいます。
単純にこの言葉を使わないようにしたいところです。
なんで無料なの?大丈夫?
ウィキペディアにしてもそうですが、なぜ多くの人がお金ももらわずにこんなプロジェクトに参加しているのか理解できない、というもので、誰が責任を取るの?という疑問ともつながっています。
オープンソースであれば、会社のように潰れてしまわないし、大体の問題は他の人も経験するので解決は速いのですが、伝え方は難しいです。

というわけで、諸々の不安を払拭していただくために、どんなことを伝えればいいのか、経験を元にまとめてみましたので、ご参考にされてください。

社内稟議を意識する

担当者が決定権を持っておらず、「社内の偉い人達に報告提案→OKをもらう」というプロセスを踏む必要がある場合、頭の中では、

  1. ワードプレス大丈夫かな?
  2. 社内OKは大丈夫かな?

という二つの不安を持っているもの。

なので、彼ら自身の不安を払拭してあげるとともに、上司への報告に使えるような情報を渡してあげないといけません。

WordPress提案の時に伝えるといいこと

世界での導入数や割合のデータ

  • ダウンロード総数が920万件(確認中。ver2.9単体なのか類型なのか情報を探しています。見つけたら教えてください。)
  • 一日にダウンロードされる件数が、916/日(09年春当時)
  • 世界中の全てのドメインのうち、8.5%がWordPressで構築されている。(データ:infoworld.com)

最後の一つはすごいデータですね。

日本では、アメブロ、ライブドア、はてなダイアリーなどのサービスが充実していますが、海外ではあまり聞かないこと、企業サイト、キャンペーンサイト、ニュースサイトでの導入が多いのが影響しているのでしょうか。

今後、htmlを一から書いていくサイト制作はどんどん減っていくように思います。

カスタマイズに制限がない

通常のhtmlサイトにできて、WordPressにできないことは原理的にはありません。

このシステムを導入することで自由度が下がるということはありません。

ブログなんでしょ?

という間違った認識を外してもらい、組みこむことでサイトが制作者、担当者、ユーザにとってより便利になるシステムであること説明しましょう。

ユーザビリティやWEB標準、SEO

サイトを作る上では、快適に簡単に操作できることに加え、音声読み上げ対応など、なるべく多くの人にいろんな条件で使いやすくなっていることを考えなければなりませんが、WordPressはW3Cの勧告に対応して作られており、ソースコードも綺麗で分かりやすくできています。

また、SEOの観点でも検索エンジンから見て「きちんと、正しく、分かりやすく」書かれているため有利になる。

SEO

そもそもがSEOフレンドリーに作られていることに加え、SEOの対策がとれるプラグインが充実しています(かちびと.net)

  • タイトル、キーワード、ディスクリプションのページごとカスタマイズ
  • 検索エンジン用のサイトマップ自動生成&送信
  • 内部リンク自動設定
  • 他にもソーシャルブックマーク挿入、ツイッターへのつぶやき、関連記事表示などPV向上のためのプラグインも充実

など、色々ありますね。

これだけで足りるかといえば足りませんが、全てを業者に頼んだり自分で全てを管理しているよりもコストが下がることを説明したいです。

将来のアップデート対応

ソフトウェアは、セキュリティのアップや機能の拡張といったアップデートが常になされますが、WordPressは日々改良されており、バージョンのアップデートが繰り返されています。

バージョンアップは簡単(ほぼワンクリック)であること、自分が責任をもって対応することを説明します。

営利企業がつくっているシステムでも同じ問題があり、かつその場合は有料で高額になる可能性があることも同時に伝えたいです。

(ところで、その企業が潰れてしまった場合ってどうなるんでしょうね?)

セキュリティ

WEBは常にセキュリティと戦っていますが、WordPressは、世界中の人達がお互いに報告し合い、知恵を出しあって常に最新の対策を盛りこんで作られています。

最新版を使い続けることでセキュリティ対策になることを伝えつつ、必要があればWordPressを熟知しているセキュリティ専門の会社と協業することも検討します。

一から作るよりも安いこと

WordPressをインストールするとサイトの3分の1は完成していますので、一から作るよりもコストが低くなります。

また、パンくず、サイトマップ、SEO、タグ管理、デザイン上の見た目改善などの追加機能もプラグインを必要に応じて活用することで簡単に設置できることが多いので、プラグインについてもこの文脈で説明できるといいです。

あんまり「簡単・手軽・ボタンひとつ」みたいな強調をしすぎるとギャラが下がるので注意です笑

CMS

ウェブサイトは、作っただけではなく更新し続けることがいろんな意味で大事ですが、そのたびにコストがかかっては大変です。そういう意味でCMSを導入する企業が増えていますね。

管理ページカスタマイズ

サイト制作者、ライティング担当者などによって権限を分けることが出来ることを伝えます。また、「ライターさんが書く→上司や担当者が承認して公開される」みたいな作業フローも大丈夫ということも同時に伝えるといい時があります。

国内外のWordPressで構築されている有名サイト事例

国内

クックパッド株式会社:企業ページ
http://info.cookpad.com/

サービスサイト本体ではなく、企業サイトの方です。
プレスルーム、IR情報、採用情報のあたりがCMSの本領を発揮しています。
暮しの手帖社
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/

極限にシンプルなのに必要な情報は全部載ってますね。運営コストも限りなく少ないのではないでしょうか。
平川木材工業株式会社
http://www.hirakawa-mokuzai.co.jp/

僕がWordPressの導入をした企業サイトです。200ページくらいあります。65にわかれたカテゴリのデザインをそれぞれ変えてたりしていますが、phpなどのカスタマイズをすることでデザインも少しずつ変えています。EC機能も入れてあります。パッと見、WordPressだと分からないのが自慢です(笑)
VAAM(体脂肪を燃やすあの飲み物)
http://www.runningschoolq.jp/
個別の商品サイトの例。情報満載でよくできていますね。
vaam
ELLE girl
http://www.elle.co.jp/ellegirl

一日に10件くらいは更新しているようです。ライターさんが直接管理画面に入って記事を書く。→編集者がチェック&公開、という風にしているんだろうか。
greenz.jp
http://greenz.jp/
「クリエイティブで持続可能な未来を考えるウェブマガジン」です。複数の記者さんたちと編集長という布陣で更新しているようです。メディアとしての作られ方は、個人発メディアの作り方 greenz.jp 鈴木菜央 -tamalog-を読んでみてください。ソーシャルメディア論、運営の仕方、将来のウェブの姿などについて語られていて面白いです。
greenz.jp
loftwork
loftwork
SNSが作れるプラグイン”BuddyPress”を活用して作られたデザイナーやイラストレーターのためのポータルサイト。開発エピソードがこちらにあります。

海外

航空会社 Atlantic Southeast airlines
http://www.flyasa.com/

綺麗です。
ニコンキャンペーンサイト
http://www.nikonfestival.com/

かっこいいです。
サムスンUSAのお客さんコミュニティ
http://www.samsungusanews.com/

韓国企業は、先進的ですね。

以上です!

他にもワードプレスで作られた有名サイトや、おすすめの情報があったら、ツイッターなどで教えてください。

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「WordPress導入を提案するときのハードルと資料と事例集」への5件のフィードバック

  1. greenz.jp取り上げてくれてありがとう〜!社内稟議の視点でWordPress考えたこと無かったので新鮮w

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