Audacity を利用して、音声のサーっていう雑音・ノイズを取り除く方法

ポッドキャストの録音などをした際に、後ろでサーッというノイズが入ることがあります。これを綺麗に削除する方法です。Garagebandで見つけられる方法というのは、喋っている時にはすべての音をだすけれども、喋っていない時、つまり一定以上の音量が出ていない時にはすべての音を消すという方法でした。これだと、ザーザー音が出たり消えたりして逆に聞きにくくなります。

今回紹介する方法は、雑音のみをサンプリングして、その雑音を全体から取り除くというものです。そのため、話しているときも話していないときも、一貫してノイズがないという状態にできます。

目次

Audacity というMacでもWindowsでもLinuxでも動く音声編集ソフト

Audacityを利用します。Audacityの概要は、

Audacityプロジェクトは、WindowsやMac OS X、Linux、各種BSDで動作するフリーの音声ファイルエディタを開発するプロジェクトです。AudacityはWAVEやAIFF、MP3、oggといったフォーマットの読み書きに対応しており、音声ファイルのトリミングや音量調整、各種エフェクトの適用といった機能を備えています。

というものです。無料で利用することができます。

Audacity をダウンロードして開いたら、音声ファイルを開きましょう。次のステップは、

  1. ノイズのみのサンプリング
  2. ノイズのみの削除

という2段階になります。「選択」が戸惑うので以下のようにやってください。

1. 人が喋っておらずノイズのみがしている箇所を選択する

この図の上半分の色が濃いところ参照。

この図の上半分の色が濃いところ参照。

選択の仕方は、音の波が表示されているところをドラッグする感じです。

2. エフェクト > ノイズの除去

ノイズのみのエリアが選択されている状態で、エフェクト > ノイズの除去と進みます。

ここです。

3. ノイズプロファイルの取得を押す

そのまま押せば大丈夫。

押してください。押すと、特にメッセージがなくこのウィンドウが閉じますが、できてます。これがステップ1のサンプリングです。

4. 波形エリアを全選択

ここが分かりにくいのですが、ステップ2に進む際に、波形エリアを全選択します。コマンドAやコントロールAでできます。

5. もう一度メニューからエフェクト > ノイズの除去 と進み、OKボタンを押す

波形エリアを全選択した状態で、もう一度ノイズの除去ウィンドウを開きます。すると、右下のOKボタンをクリックできるようになっているので押します。dBや感度などを調整できますが、何もしないで押してだいたい綺麗にとれます。音がおかしくなったら以下を試します。

  • ノイズの除去(dB): おかしくならない範囲で大きくする。どのくらいの音の大きさでノイズを削除するかを指定する。値を大きくすると静かになるが、やりすぎると必要な音も消える。
  • 感度: おかしくならない範囲でできるだけ小さくする。 ノイズとして認識する程度を指定する。値を小さくしすぎるとロボットみたいなキリキリした音が混ざるようになります。
  • 周波数平滑化バンド: キリキリ音が出たときに軽減してくれるが、大きくしすぎると、人間の声がクリアじゃなくなることもある。

というわけで、一回目のノイズのみ選択がサンプリングで、二回目の全選択が除去を実施する範囲なのでした。

以上です。ポッドキャストの配信方法については、手軽なポッドキャスト配信方法。録音編集、iTunes登録、WordPress、リモートについて。 もご覧ください。

ノイズを消す方法の公式のマニュアル(英語)

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