印刷会社とそれ以外のテクノロジー企業でソリューションに違いあり、概ね二つに分類されるように思うので、ざっくり図にしてみました。それをもとに、出版界の印刷会社と出版社の役割について考えてみました。
- 出版社の位置がお客さんに近いところにいる
=本を作ってしかも自分で売る人 - お客さんとの間に出版社がいてお客さんが遠い
=本を作ったら売ってもらう人
という違いが大事そうです。
上の図だと、
出版社→電子書店→お客さん
という風になって、中抜きができてる。
下の図だと、
出版社→取次ぎ的なこともやる出版社→電子書店→お客さん
となっていて、
出版社→印刷→取次ぎ→書店→お客さん
という以前からの構図とあんまり変わってない。
これまで取次会社が、配本(どの書店に何冊卸すとかも?)やお金の融通をしてきたわけですが、電子書籍化して、取次が外れるときに、その役割を誰が果たすのか、って重要ですよね。
誰が出版ビジネスの中心に来るのか、という争いなわけなので。
出版社と印刷会社の関係として、僕の頭の中に、
どっちも大企業で対等な力(資本規模=投資できる度)
というのがあったんですが、どうもそうではなさそうな感じで、実は、
出版社=(最近特に)懐が淋しくて、身動き取りづらい
印刷会社=巨大でお金もあって社員も山ほどいて業界を動かすポジションにいる
となっている様子ですね。
コメント
コメント一覧 (3件)
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出版社によって温度差があるんだよね、基本印刷の本を作るのが本業だから電子書籍はよそに任せるか、自社で全部やりたがる。
後者の場合、マーケッティング、配信、課金等を全てとなると中堅でも手に負えなくなると思います。
読者の立場に立つと、Amazonのkindleサービスのようにデバイスに囚われない形式の電子書籍が一番安心だと思います。日本だとebookJapanのサービスが先行しているかな。