2012年の僕とWordPress。あとWP3.5の隠れ追加便利機能やってみたのおまけ付き。 #wacja2012

すっかり遅くなってしまって大変申し訳のない、WordPress Advent Calendar(運営は高校生の高橋さん!)の中に位置づけたい記事でございます。

今年は一年間、WordPressと一緒に過ごしてきました。WordPressのことを考えなかった日はなかったと思います。わっと振り返りたいと思います。

目次

WordCamp Tokyo 2012

9月に行われたWordCampTokyo2012の実行委員長を務めました。昨年スタッフで入れていただいて、そこで頑張って、みなさんに任せて頂けるようになれたことが嬉しかったです。その期待に全部応え切れたかどうか、課題も残りました。特に、イベントが終わった後にもろもろの処理や苦情などもあって、大変でした。準備が佳境に入る8月9月は、仕事に支障が出ないようにするのが難しかったです。あるいは、ちょっと支障があったかもしれない。

今回のWordCampは、「お祭り」「ユーザ、開発者、デザイナーが互いにプレゼンテーションをし合う」「色々なWordPressの側面について見ることのできる機会の量を圧倒的に増やす」というフィロソフィーやコンセプトのもと、「短いけど数の多いセッション」「ブースがたくさん出ている」「終日やってるアンカンファレンス」「終日やっているハンズオン」というプログラムでやってみました。一定の成果は残せたと思っています。

運営上、多くの初めてがあり、総勢70名のスタッフがたくさんの苦労をしてイベントをやり遂げられたこと、そして、スタッフのみなさんとやりとりが出来たことがすごく大きな財産となりました。スタッフには、最初のWordCampの頃からずっと貢献を続けているメンバーと、前回・今回が初めての参加となるメンバーとが数としてはバランスよく入っていて、そこはよかった点だと思います。一方、情報の共有や意識のすり合わせについては課題が残りました。人数の多さが難しいが、リアルなMTGの数をずっと増やすことでもっとよく出来たのではないかと思っています。

WordPressの勉強について

年間とおしてずっとWordPressのサイトを作り続けて、ずっと勉強をし続けた一年間でした。

できることを増やす(できないことをどんどん無くしていく)、構築の効率化のための工夫をする、持っている技術力分の目一杯の提案をする、ディレクション段階や見積り段階でのミスを無くす、というのが振り返るとテーマだったように思います。

技術的には、

  • WordPress3大カスタムHOGEである、カスタムポストタイプ、カスタムタクソノミ、カスタムフィールドを活かしきる
  • WP_Query、get_posts()的な、条件を整えて呼び出すことで自由に情報を表示する
  • マルチサイトの機能を使って全国組織やブログのホスティングのサイト、また、いわゆる企業サイトを作る
  • サーバの技術に触れて、特にデジタルキューブの方々によるすごい情報のシェアにお世話になって、WordPressの高速化に挑戦する
  • レスポンシブを含めて、モバイルやタブレットなどの非PCデバイスになんとか対応する

ということがテーマでした。

来年も、さらにWordPressに取り組んでいくことになると思います。プラグインAPI以外のもろもろのAPIについての理解を深めて、よりフレームワーク的な使い方、WordPressにプログラミングのもっと大きくて深い部分の処理をお任せすることによって、もっといろんなことが出来るようなやり方を取り込んでいきたいと思います。

今年も、フォーラム、Twitter、WordBenchなどの勉強会に本当にお世話になりました。特に、@jim0912さん、@wokamotoさん、@miya0001さん、@hissyNCには、WordPressについて直接、あるいはコードを介して本当に色々なことを教えて頂きました。

また、phpについての勉強は、@yandoさんに広がりと分かりやすさのある数々の勉強会(というかある意味個人レッスンというか)を開いて頂き、phpそのものや開発スタイル、サーバなどの環境についての理解を深めることができて、本当にお世話になりました。ありがとうございます。また、そもそもWordPressがあること、そのコミュニティが今に至るまで形成されていることについても、ありがたすぎて、そのことについても感慨深く思う機会が何度もありました。

こうしたありがたいことを、どのようにして還していくことができるのか、恩が大きすぎてちょっと想像がつかないですが、なんとか頑張っていきたいです。

WordPressの界隈について

速習本、教科書が出版されて、他にもたくさんのWPの本が出たのだけど、わりと決定版というか、僕がWordPressの勉強を始めた2年前頃にこんな本があったらよかったのに><という思いを強くしました。

また、WordCampで感じたのは、WordPressが作り出している日本での市場の大きさだったが、WordCamp以外でも「WordPressで作ってください」という依頼をたくさん頂けるようになったことや、怪しげ(?というかなんだか分かったような分からないような説明の文章が告知文になっているよう)なセミナーがたくさんあるなということ、WordCamp大阪での「WordPressを使っている使って仕事をしている人はどのくらいですか?」という挙手アンケートで使っていないけど興味があるのでとにかく来たという方々が本当に多かったことなどから、WordPressの広がりを感じることが出来ました。

去年は僕の参入の年であったので、こういう少しの俯瞰が出来たのがそもそも初めてだったのでもっと前からの人々にどのように見えているのかは分からないけれども、個人的には「すごく広がっていっている!」という印象をとても強く受けました。

今後について

仕事の仕方をどうしようかと考えています。
保守や運用を増やす、役割分担して協業できる繋がりを広げる、イニシャル的な作ること(=構築)以外のクライアント向けサービスを増やす、広く一般に使ってもらえるようないわゆるウェブサービスについて考える、ということを通じて、ずっと作り続けないと倒れてしまうモデルを何とかしたいと思っています。

今年のお仕事状況

勉強し始めた一昨年や、昨年までとは頂けるお話やお仕事の数や種類が、状況が一変しました。
営業活動をすることは無く、すべて古くからの友人や、前職でお世話になった方々、コミュニティでお世話になっている方々にご紹介いただくことができて、僕と家族が生き抜くことができて、本当に感謝しています。

期待にすべて応えられたかどうか、仕事の質をできるだけ高めるためにそれまでに学んだり見てきたことを全部つぎ込んで、できないことがあった場合には、勉強して実現するということを繰り返して来た一年だったと思います。

労働時間的には、ちょっと無理を重ねるような場面もあった。スケジュールや仕事の量の調整をうまくすること、チームとして一緒にやっていただける方々にもっと上手にお願いができるようになる、ということが課題だと思っています。

WP-D

その点では、一員として参加させていただいている、WP-Dの色々な記事及びその著者陣、FB上のグループにもたくさんの刺激を受けた。技術者・デザイナー・ディレクター、またはその枠にハマらない、熟練・突出した方々が集まっているところで、その記事やFBグループ上の会話の端々に時々見える視点や彼らの考えていることがとても参考になりました。

来年・再来年・5年後はどうなってるのか

ウェブの仕事をしている方は皆さんそうでしょうけど、技術の進展についていくこと、自分が持っている技術の賞味期限、ウェブそのものも変化や、経済や社会の変化、自分が年齢を重ねていくこと、それからどういう価値を提供できる人間になるのかを考えます。今のところ、以下のような。

  • 来年と再来年はさらに知識と技術を高める。特に、サーバなどの環境を含めた方面、いろんなAPIを理解してWordPressにもっとずっと頼る方向、ウェブアプリとかサービス色の強いWPの使い方の方へ進んでいければ、差別化もできる気がしている。
  • 同時に、コンテンツを作る人たちの力になれるように頑張る。なんのためのサイトで、なんのための技術で、なんのためのWordPressなのかについて、もっと深く、制作よりももっと手前の段階な提案していく。ちなみに、アクセス解析についても勉強したい欲が出てきた。
  • 一方で、僕は根っからの技術者ではない。デザインもできない。WordPressやウェブでできることを理解した上で自分ではデザインや構築をしない、というケースももっと増やしていくべきか。
  • 上記のような技術、クライアントのためになる力、チーム力を高めることで、やれることを幅広くしてリスクもヘッジし、進める方向をたくさん作る
  • ころぐや、その他のウェブサービスを運営していくことをもっと探る。
  • 5年後やもっと先については正直よくわからない。今できるのはもがいて仕事をして今助けてくれている方々の期待に応えて、いける方向を増やしていく、ということ。自分の手でコードを書かないかもしれないし、もしかしたら個人でやる体制をやめているかもしれないし、どこかの企業に入って仕事をしているかもしれないし、別の業種に就いていることもあるかもしれないが、この先の1年2年が必ずいきるように頑張る。
  • 海外!

うまくまとまらず、甘く見えるところもあるかもしれないが、今考えられているのはこのくらい。

来年もよろしくお願いします。

おまけ:WordPressの管理画面、カスタム投稿タイプの投稿一覧に、カスタムタクソノミの列を追加する方法をざっくりと

長文になってしまって、参考にならないかもしれないので、徹さんのWordPress 3.5 の変更点などのメモ – Waviaeiという記事を読んでちょっと驚きの機能が追加されていたので、試してみたことをこちらに。なんか全然繋がりがなくてごめんなさい。

カスタム投稿タイプを登録して、カスタムタクソノミをそこにひも付ける際などに、管理画面の一覧にそのカスタムタクソノミの列を追加する方法がとてもシンプルになりました。カスタムタクソノミを作るregister_taxonomy()関数のパラメータに、”show_admin_column”を追加し、値にtrueを追加します。

すると以下の画像のように、登録したタクソノミを表示してくれる列が追加されます。

カスタム投稿「特集」の一覧画面にカスタムタクソノミ「特集カテゴリ」が表示されている(クリックで拡大)

カスタム投稿タイプ「特集」の一覧にカスタムタクソノミ「特集カテゴリ」の列が。(クリックで拡大)

カスタム投稿タイプの登録は別途していただいて、下記のように書きます。

add_action( 'init', 'add_customTaxonomy_specialcat' );<br />
function add_customTaxonomy_specialcat()<br />
{<br />
	register_taxonomy(<br />
		'specialcat',<br />
		'special',<br />
		array(<br />
			'label' => '特集カテゴリ',<br />
			'show_ui' => true,<br />
			'query_var' => true,<br />
			'sort' => true,<br />
			'hierarchical' => true,<br />
			'args' => array( 'orderby' => 'term_order' ),<br />
			'rewrite' => array( 'slug' => 'specialcat' ),<br />
			'show_admin_column' => true<br />
		)<br />
	);<br />
}<br />

以上です!明日はクリスマス!http://webcrafts.jp/さんです!

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