全然未完成でもっといろいろあるんだけど、取り急ぎのメモです。
(保険:間違ってたらごめんなさい。あと、GPLそのものの話よりも、それがWordPressでどのように運用(?)されて生かされてどういうビジネスがあって、みたいな話がこのポストの趣旨なのでいじめないでください。間違っているところはツイッターでもこのブログのコメントでも、ご指摘大歓迎です。)
きっかけは以下のものでした。
"1回の購入で1サイト(1URL)にご利用可能です" とか書いてるテーマはWordPressのテーマを販売する前にGPLを勉強しろ。PHPはGPLでCSSやJSが〜とか制限しきれない部分はあるけれど、WordPressで商売するならWordPressのルールは守れ。
— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
って思うんだけど、CSSやJSはさておき、PHPに関してはGPLである以上利用に関しては制限するのはアウトだと思うんですけど…アウトっちゃうの(・w・?
— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
WordPress の管理画面にログインすると、左上にWordPress のロゴがあります。「 WordPress について」というところへ進み、「自由について」というタブをクリックすると、この件に関する基本的な WordPress のライセンスとスタンスを読むことができます。
そのまま引用しますと以下のことが書かれています。
WordPress はフリーかつオープンソースのソフトウェアで、世界中のボランティアの開発者たちの分散型コミュニティによってつくられています。WordPress はそのライセンス、つまり GPL のおかげですばらしい、世界観が変わるような権利を備えています。
- ユーザーは、目的を問わず、プログラムを実行する自由を有します。
- ユーザーは、ソースコードを入手可能であり、プログラムがどのように動作しているか研究し、そのプログラムに必要に応じて修正を加え、採り入れる自由を有します。
- ユーザーは、身近な人を助けられるよう、コピーを再頒布する自由を有します。
- ユーザーは、プログラムを改良し、コミュニティ全体がその恩恵を受けられるよう改良点を公衆に発表する自由を有します。
WordPress はあなたのような人たちが友人に WordPress のことを語るにつれて成長します 。WordPress 上やその周りで構築されている何千という事業やサービスがそのユーザとともにその事実を共有します。誰かが WordPress という言葉を広げるたびに私たちはうれしく思います。まずはじめに必ず商標のガイドラインをよく確認してください。
WordPress.org のディレクトリで提供されるすべてのプラグインとテーマは 100% GPL ライセンスであるか、あるいは同様のフリーで互換性のあるライセンスとなっているので、そこで安心してプラグインとテーマを探すことができます。別のところからプラグインやテーマを手に入れるなら、まず GPL であるかどうかを確認してください。もしそうしたプラグインやテーマが WordPress のライセンスを尊重していないものであるなら、お勧めしません。
とあります。
@kurudrive さんがツイートしているのは、一度配布を受けたら、何に使っても、何回使っても、それを誰にあげてもいいはずなのに、「1ドメインだけ」とか「1サイトだけ」とかって書かれているのは、GPL に違反するという趣旨だと思います。
GPL とは、フリーソフトウェア財団というところが作ったもので、GNU General Public License の頭文字をとったものです。くわしくは、WordPress を使うなら知っておきたい GPL ライセンスの知識【基本編】 | WP-Dを読んでもらうとよいです。
WordPress に関わるところ、今回の趣旨に関わるところをおさえるには、以下が大事だと思います。
- GPL で受け取ったプログラムを使って、なんのために、何をしてもよいし、ソースを研究したり改変して使用してもよいし、人にあげたり、広く一般に向けて配布してもよい。
という自由の部分と、
- ただし、人に渡す時(再配布する時)、自分が受け取った自由を、次の人にも必ず渡してあげないとダメ
という「コピーレフト」という大発明部分です。この2個めの他の人にも自分と同じ自由を保証するというところが肝で、これがあるからずっと自由が保証され続けるという素晴らしい仕組みだと思います。
次は、よくある誤解についてです。GPLでは、以下のようになっています。
- GPL 下で受け取ったものをベースに開発したとしても、配布しない限り、ソースを公開しなくたっていい(公開しなきゃいけないという誤解がある)
- GPL で配布する場合、お金を受け取ってもいい(無料じゃなきゃいけないという誤解がある)
ポイントとして、「GPL の効力が発動するのは配布する時」である、というのが大事です。受け取った人はひたすら自由なだけなんです。何してもいい。ただし、次の人に渡す時にはGPL(かその互換ライセンス)で配布していこうということです。配布しないなら何も考えなくてもOKです。エンジニアじゃないならGPL知らなくても問題起きません。なので、ライセンス怖いとかそういう声が時々聞かれるのですが、ライセンスはユーザーを守ってくれているものなので、本当は怖がる必要なんて全然ないはずなんですよね。
次のお金周りのところ。配布には販売も含まれます。これ、ソースコードをzipで固めてemailで送信する手数料とか、販売用のウェブサイトを設置した手数料とか、そういう理解でいいんじゃないかと思っております。
GPLで配布(販売して渡す)するわけなので、購入した人はそれを無料で配ってもいいし、1万円で買ったものを3万円で売りさばいてもいいわけですね。ここが、販売する人たちが「1サイトだけ」とか「1ドメインだけ」とかの制限をかけることになる理由です(そして、それはGPLに違反しています)。
さて、ちょっとややこしいのですが、以下のツイート。ここからは、GPL 一般を離れて、WordPressとそのコミュニティ内のルールの話になります。つまり、WordPress じゃないソフトウェアでは関係がない話になります。分けて理解しておくのは大事です。
その上でCSSやJSなどをGPL以外にする事は、著作権上制限する事は出来ないが、WordPressとしては本来それらもGPL(100%GPL)にすべきであるというスタンスですよね?たぶん?間違ってる?
まぁ自分としてはそれはそれで、よし悪しだとも思うけれど、— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
100% GPL というのはなんのことかと言いますと、JavascriptやCSSや画像やフォントなどの、PHPではないものに対してもGPLで配布することです。
WordPress のテーマは大抵の場合、
- PHP
- Javascript
- CSS
- 画像
- フォント
- その他のドキュメント
などなどでできています。本来、これらのファイルをすべて自分で書いた(写真なら撮影した/フォントなら描いた)として、この内、GPLが自動的に適用されるのはPHPだけです。
これはなぜなのかといいますと、テーマは WordPress がないと動かないから、テーマはWordPressの派生物であり、従ってGPLの特徴を全部継承(?)するという説明がされています。アメリカでも日本でも実際には裁判になったことはなく、判例などはありませんし、すごくざっくりした言い方なので、ちょっと怖いですが、基本的にはこういう説明でWordPressのコミュニティの大部分が理解しています。
具体的に言いますと、テンプレートタグやその他のWordPress内のAPIを利用しているから、テーマは(プラグインも)WordPressとリンクしていて別のソフトウェアとは言えないのですよ、ということです。
ということは、Javascript、CSS、画像、フォントなどについては、WordPressがなくても動くもので、WordPress に依存したプログラムではないので、GPLで配布する必要はないということでもあります。
その上で、Javascript他のリソースについてもまとめてGPLにして配布しようというのが100%GPLという概念で、多分、WordPressのコミュニティでしか使われていないと思います。
ここで、ソースコードを離れて人間っぽくなってくるのですが、100%GPL であることで配布する人は以下のメリットを享受することができます。
- WordPress.org の公式のテーマレポジトリやプラグインレポジトリに登録できる
- WordCamp などのイベントに登壇できる
- 登壇だけでなく、スタッフとして参加したりスポンサーになったりといったことが全部できるようになる
- その流れの中で、自分のテーマやプラグインがコミュニティ全体に指示・応援されてマーケティングに役に立つ
GPLであるだけでも、ソースが公開されていることでオープンソースのメリットを受けられるわけですが、100%GPLにすると、それに加えて上記の人間側のメリットも得られるようにしようじゃないか、ということですね。
@kurudrive Campなどのイベントに出るなら、また、公式レポジトリへの登録をしたいなら100%GPLにしないといけないけど、それがいらないなら(コミュニティに応援してもらわなくていいなら)100%じゃなくてOKだし、それは著作者の自由、というスタンスだと思います。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
自分のサイトや WordPress.org 以外のマーケットプレイスなどでテーマやプラグインを販売する場合、GPLにしないと違反になりますが、別に100%GPLにする必要はありません。再配布や販売をする人たちに対して「100%じゃないなんて違反だ!」という権利は誰にもありませんし、WordPressも言ってません。
@shinichiN PHPに関してはCamp関係なくGPLじゃないとアウトだという認識なのですが、そのあたりどうでしょう?
— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
@kurudrive phpはGPLでなければ、どんな場合でも違反です。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
@shinichin @kurudrive 横入りすいません、とても興味深いです。テーマではなくて有料プラグインとかは本来どういう扱いになるんでしょう?テーマと違ってphpファイルのみとかになると思うんですが・・・
— ichi (@ichi1984) July 16, 2015
@ichi1984 @shinichiN テーマもプラグインもPHPはGPLじゃないといけなくて、PHP以外のファイルはとりあえずGPL以外にする事は可能だと認識してます。
※勿論100%GPLでない場合はコミュニティーへの協賛や登壇は出来ませんけど— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
@kurudrive @shinichin 有料プラグインには1ドメイン/1年間の利用制限があったりして、その場合はテーマ以上に「cssとjsについては非GPLであることを根拠に」といったスタンスは無理がありそうですよね。その場合は管理画面のcss/jsを指して言い切るのかな…
— ichi (@ichi1984) July 16, 2015
@ichi1984 @shinichiN あ〜、でもプラグインでもCSSもjsも結構使ってるからそこを根拠に言ってるんじゃないですかね、たぶん。
— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
@kurudrive なので、cssとjsについては非GPLであることを根拠にして、このテーマは一回しか使えないというのはありです。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
@shinichiN あれ、そうなんですか?僕としては、マットさんが「100%GLPじゃないのはナンセンスなので認めがたいけど、逆に著作権上CSSや画像を100%GPLにさせる事が難しい」という事でやむなくグレーゾーンになってるという認識でした。
— Hide.Ishikawa@Lightning / X-T9 Developer #WCAsia (@kurudrive) July 16, 2015
@kurudrive マットさんの気もちはともかくとして、テクニカルにはCSS、画像、JSに100%を求めるのは無理ですよね。PHPが100%になるというのも、根拠としては「テンプレートタグとかヒエラルキーとかその他のWPのAPIを利用しているから」というのがあります。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
@kurudrive 本当は非100%GPLを排除するのではなくて、100%GPLなものをコミュニティーやイベント(やメディアも?)が応援して支援してっていうことなんですよね。ただコミュニティー側が無理解だったり力不足で100%にするメリットが少ないというのが悲しいところ。。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
@kurudrive @ichi1984 1年だけとか1サイトだけという書き方をしている販売者が実際にCSS,JSを根拠にそうしているかどうかは知りませんw ただ、(続く
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
さて、以下は英語圏のWordPress商売の様子を見ていて考えたことになります。
GPL であること、ソースが公開されていることでプロプライエタリなソフトウェアを販売するのとは違うメリットや商売の方法があるということですね。
@kurudrive @ichi1984 ソフトウェア自体を売っていたり用途を制限するのではなく、特設のサポートフォーラムの閲覧・書き込みアカウントを販売したり、1年間はアップデートをダウンロードできるとかだったら、サービスに対して課金や制限をしているのでOKですよね。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
ソフトウェアを売るというよりも、
- サポートを売る(英語圏の商売でサポートが重視されているっぷりは驚くほどです)
- フォーラムなどのクローズドなコンテンツへのアクセス権を売る
- アップデートへのアクセス権を売る
といった形です。
@kurudrive @ichi1984 ちょっと微妙なパターンとしては、購入者にAPIキーみたいなのを発行して、それを入力しないと動かないとかしているのもありますよね。その場合、APIキーを売ってるんだという感じでしょうかw
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
APIキーによるサービス側のサーバに寄る認証がないと動かないパターンは、GPLに違反してないけど趣旨からするとちょっと「微妙」かもしれません。が、やれないことはないですね。
@kurudrive @ichi1984 その他にも、プラグインがインストールされているWPがクライアントとしてサービスが受けられるというのもありますね。WP Boosterがそれでして、CDNサービスが使えるようになるのだけど、プリペイドのお金が無くなると止まる。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
プラグインがインストールされているWordPressが、プラグイン販売者が提供するサービスの利用クライアントになるという形はスマートですね。
WP Booster、Akismet、VaultPress、Sucuriなどなど。
プラグイン自体は 100%GPL で配布しつつ、実際の価値自体はユーザーのWordPressではなく、事業者のサーバーで実現されるかたちです。たとえば、Sucuri という会社のセキュリティのためのプラグインは、大きく分けて以下の2つの機能を有しています。
- ユーザーのWordPressの内部で動作して、セキュリティに関するチェックや対処を行う。
- Sucuriのサーバーと通信をして、高い安全性を保証する。
ここで、2の機能では、プラグインはWordPressとサーバーとの通信をするだけです。その上で、Sucuriのサーバーに蓄積された膨大なデータと照らし合わせて何かを判断したり、通信自体を”サイトの読者”->”Sucuriのサーバー(ここで怪しいアクセスをブロック)”->WordPress という風に制限したりします。
@kurudrive @ichi1984 あとは、プラグインのアドオンの販売。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
コアの部分は無料だけど、アドオンやエクステンションと呼ばれるプラグインの拡張プラグインは有料というのもあります。フリーミアム。
WooCommerceなどは、これでたくさんのお金を稼いでいます。この例はいっぱいあります。
また、コアの部分は無料でその拡張は有料という形の場合、コアの部分は、100%GPLであれば、WordPress.orgのテーマ/プラグインレポジトリに置いておいて、無料ユーザをたくさん集めるということも可能です。
シンプルだけど、今からやっても全然遅くないオーソドックスなスタイルだと思います。
次の例は、有料のプラグイン自体が実はGithubにおいてあって誰でもダウンロード・インストールして使える例です。
@kurudrive @ichi1984 こちらASP無しでアフィリエイトをしてもらえるようになるプラグインです。 https://t.co/HG1jww2dH6 有料なんですが、githubにソースがあります。 https://t.co/H1KKFOvMOk
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
AffiliateWPのGithubレポジトリのreadmeには以下のことが書かれています。
AffiliateWP is a commercial plugin available from http://affiliatewp.com. The plugin is hosted here on a public Github repository in order to better faciliate community contributions from developers and users alike. If you have a suggestion, a bug report, or a patch for an issue, feel free to submit it here. We do ask, however, that if you are using the plugin on a live site that you please purchase a valid license from the website. We cannot provide support to anyone that does not hold a valid license key.
AffiliateWP は http://affiliatewp.com で入手可能な商用プラグインです。このプラグインはこのGithubの公開レポジトリにホストされており、その目的は、コミュニティからの貢献を、開発者やユーザーから受け取りやすくすることです。もし、提案やバグレポート、イシューにたいするパッチがあるのであれば、どうぞここに提供してください。ただし、もし公開サイトでこのプラグインを使うのであれば、ウェブサイトでライセンスを購入してください。有効なライセンスキーを持たない方には、なんのサポートも提供されません。
というわけで、オープンソースのメリットである、
- みんなが試せる
- 提案やバグレポートが集まる
- パッチやプルリクが受け取れる
というメリットのほうが、彼らにとっては購入されないまま使われるというデメリットよりも大きいということですね。
また、AffiliateWPには数多くのアドオンがあり、その開発者はコア部分の開発者だけに限らず、他の人たちも参加しています。参加している人たちはAffiliateWPのウェブサイト上でそれらのアドオンを販売し、コア開発者と利益を分けあっています。
@kurudrive @ichi1984 サポートを受ける権利を売ってるみたいなのに近いし、Githubって何?っていうユーザーも多いし、そもそもとしてアドオンを他の開発者が開発してエコシステムが作られているのでプルリクを受けた方が全体として成長できてよい、ということです。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
@kurudrive @ichi1984 AffiliateWP は @pippinsplugins さんという人ですが、https://t.co/PghgmGVR2s というECプラグインもやっていて、こちらは本体は無料なんですが、アドオンで儲ける。アドオンは自分だけじゃなくて
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
@kurudrive @ichi1984 開発者のコミュニティみたいなのがあって、Pippinさんもアドオン開発者の人たちもみんながハッピーというモデルですね。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
2014年の売上は1億円!
@kurudrive @ichi1984 https://t.co/kbJfjzymXQ Pippinさんが2014年のお金の入り方を後悔しているのですが、$782,000の売上(?)ということで1億円近くをみんなで売り上げているということです。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
この1億円なんですけど、これがもし閉じられた場所で作られたソースが公開されていないプラグインだったら実現しなかったんじゃないだろうかと思うのですよね。
@kurudrive @ichi1984 なので、なんというか、オープンソースでみんなにオープンでビジネスもできる形があり、みんなも喜んで使い、払い、フィードバックも新しいアドオンも出てくるという流れが素晴らしく、そういう形になれば100%でいいじゃんwみたいになっていいな、と。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 16, 2015
上記が、僕が日本もこうなったら素敵だけどまだ難しいのかなぁ、とこういう話になるといつも思っている結論的なところです。
GPL、100%GPL について、イベントへの出入りを禁止する排除のためのものだ、みたいな雰囲気になっているのを見ると、いや、そういうネガティブな感じではなく、ポジティブな流れを作るためのうまいこといきそうな仕組みなんだから、みんなでそういうプラスの共犯関係を作っていければいいのにな、と思っております。
その他
ThemeForestのライセンスの表記がおかしい話がWordPressのSlackチャンネルで上がってました。
WordPressのSlackで、1サイトのみで使えますというテーマフォレストのライセンス、どうなってるんだ問題が、昨日の夜、話し合われました。 https://t.co/Opk87loBiG @kurudrive @ichi1984
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 17, 2015
@kurudrive @ichi1984 結論は、「テーマフォレスト間違ってるから直してもらおう」でした。
— Shinichi Nishikawa / Geolonia (@shinichiN) July 17, 2015
最近のニュースで、Thesisというテーマがあるんですが、この作者が「いや、Thesisはテーマなくたって動くし!独立なのでプロプライエタリでいきます。それにThesis目当てでWordPressに入ってくる人たちがめっちゃいっぱいいるんだから、関係ないし。」というようなことを言っており、最近、Thesis.com というドメインをAutomattic が入札で落としてしまっていや、Thesisという商標を持ってるのはうちなんだから Automattic だめじゃんという訴えをThesis側が起こしたけれども負ける、という流れがありました。
Mullenweg and Pearson Square Off on Patents, GPL, and Trademarks
このニュース、なんでFoundationじゃなくてAutomatticがすごいやり方で戦いの全面に出てきちゃうの?とか、以下の動画ではマットとThesisオーナーが喧嘩別れしてたりとか、いろいろと難しいです。
では最後に、GPL、あるいはFLOSSについて、『WP で作るえっちサイト』という非常に分かりやすくその理念を表現しているゆりこさんのスライドを紹介して終わりたいと思います。
ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 西川さんのブログで色々議論されているので興味のある方は読んでみてほしいのですが、WordPressのプラグインでビジネスを行うパターンとしては……以下の3つがありますかね。 […]
初めまして。
奥池と申します。
大変勉強になる記事を読ませていただきました。
そこで解釈があっているのか自信がないので1つだけ質問させてください。
例えば、有料、無料に限らずあるテーマを使い、色々カスタマイズしたとします。
そこでカスタマイズしたコード(CSSやhtmlやphpなどもろもろ)をコンテンツ化して販売する場合、テーマの販売者に許可を取らなくても良いという解釈で合っているでしょうか?
法律的にはOKだけど、道徳的には一言言っておいた方が良いといったイメージでしょうか。
100%GPLで、かつ商標の問題をクリアできるなら、販売しても構わないです。
CSSが、GPLではないライセンスになっていたら、そのライセンスに従ってください。
テーマの名前やロゴなど、商標に関わりそうなものは取り外さないとだめです。コードの再利用は認められますが、商標は別だからです。